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誠実に向き合う。仕事にも、働く人の人生にも。
困難な課題であってもエンジニアとしてプライドを持ち、仲間と協力しあい、誠実に挑み続けること。
ソルクシーズは前に進み続ける意志を持った、そんなあなたを待っています。
保守プロジェクトの作業効率化ツールでコスト削減を実現
保守フェーズのプロジェクトで人手がかかっている部分をツール化することによりミスを減らしつつ、コスト削減をねらったプロジェクトがスタート。短期間の開発だが、運用面をも変えることで大幅な効率化ができるプロジェクトとなった。
新卒・2019年入社
2019年入社。新人でプロジェクトに配属され、開発やその後の保守作業に携わっている。自分で考えて動くタイプ。
新卒・2012年入社
2012年入社。サブリーダーとしてプロジェクトを引っ張る立場にある。新人教育も意識し、プロジェクトを成功に導いた。
H.A.
我々が参加しているプロジェクトは、ある債権管理の基幹システムを新規構築したあとの、システム改善などの保守プロジェクトなんだ。このシステムを新規構築した後、運用が始まっていたけれど、人手をかけた手作業の部分が驚くほど多かった。このままでは稼働人数が多い上に時間もかかりすぎて、残業代などのコストもかさんでしまう…ということが社内でも課題になっていたんだよね。そこで、可能な部分はシステムで自動化しよう、となったのがスタート地点。私はこのプロジェクトのサブリーダーとしてアサインされた。
D.H.
ソルクシーズで開発して、その後の運用もやっていたけれど、もっと人手を減らすためにシステム化による効率化を、という流れですね。
H.A.
そうそう。コストと、また手動の作業ゆえにミスがあるのも課題だったし、自動化できる部分があるとあまり認識されていなかった。システム化できる部分があるならそうしてしまえばミスもなくなるし、お客様にとってもいいことだよね。
D.H.
最初にこの話を聞いたときはどう思われましたか?
H.A.
まずは私が開発時のことを知らなかったので、どういう作業をしているのか、実際に見たり聞いたりして、把握しきれるかが気になった。それに、自動化ができない限りは延々と手作業が続いて人件費がかかる訳なので、急いで作らないといけないというのも想像した。だからメンバーを集めるにしても技術力を持った人が必要で、プロジェクト全体から力のある人を集めることにしたんだ。そこに研修終了後にHさんが加わったという感じになる。スケジュール的にはちょうど1年ほどで結果を出して欲しいということだった。
D.H.
私にとっては初のプロジェクトで、アサイン時はとても忙しい現場だったんですが、IT業界ってこんなものなのかな?と素直に思っていました。途中で他と違って忙しい場所なんだと気づきましたが(笑)。
H.A.
すべてがこうではないというのは言っておきたいかな(笑)。技術力のある人は欲しかったけど、私の上司は知識と経験も豊富なので、そういう人の下で育てた方が新人にも今後のキャリアにも役立つだろうということで、来てもらった方がいいだろうと。でもその分、やる気になってもらえるような仕事を振っていこうというのは上司とも話し合っていたんだ。
D.H.
それを聞いてとてもありがたいです。
H.A.
この基幹システムプロジェクトはソルクシーズの中でもかなり大きくて、アプリケーション開発、運用、インフラの3チームに分かれて運用保守を担当していた。人手がかかって大変だったのは運用の部分。アプリケーションにはメニューがたくさんあって、開発チームがメニューごとにプログラムを作って統合し、各環境に適応させるというやり方を行っていた。しかし変更があると数千から数万にもなるソースから、変更部分を一行ずつSEが比較してコピー&ペーストしている、驚くほどアナログな環境。これではミスが起こるのは当然だし、お客様にも改善の指摘を受けていたところでもある。この、コピー&ペースト部分を、システム化で簡単にしてしまおうというのがやるべき作業だった。
D.H.
私が参加した頃は、すでに開発が進んでいて、手探りではありつつツールを作ったり、チェックしているような段階でした。私は単純作業から任されはじめ、途中からは簡単なところからですがツール作成も任せてもらうようになりました。使ったことのないコマンドも一から覚えましたし、かなり勉強になっています。
H.A.
経験を積んで欲しいと思って来てもらったから、そう感じてもらえているのはうれしいね。我々はアプリケーション開発チームから、こういうことをシステム化したい、という依頼をもらって取り組むんだけど、一番難しかったのは、手作業でやっている部分を全部把握できているかどうかということ。漏れがないかを確認するのが大変で、自動化のシステム自体が動いていても、漏れがあるとチェックですり抜けたり、予期しない動きをしてしまう。実際、最初の方は手動のときとシステム化したときの内容を比べると差ができてしまって、どう解決するかはかなり悩んだ。
D.H.
そのあたりはかなり試行錯誤がありましたね。
H.A.
最終的には、アプリケーション開発チームからの依頼の数=手動作業する数なので、それで数を把握し、それ以外を除外することでシステム化ができるんじゃないかというところに行き着いた。そして依頼をする段階の運用面からの見直しを提言し、今はまさに提案した運用方法でうまくいくかどうか、試している状況に入ってきている。効果がはっきり見えれば、プロジェクトとして成功、といえる段階に到達するかな。急ピッチでの開発だったけど上手くいくことを祈ってあとはやるのみ、という感じだね。
D.H.
まだ完成は先ですが、ツールがあればボタンひとつで変更作業ができ、手作業なら例えば100時間かかるところがかなり削減できたりする訳ですよね。うまくいって負担を減らせればいいなと思います。
H.A.
出来上がった部分は既にシステムを動かしているけど、導入しているところは目に見えて作業効率がよくなってきているのは感じている。まだきちんとした数字は出していないけど、かなりの割合で時間の削減ができている。そこはお客様にも納得してもらえる数字が出せると思っているよ。
D.H.
このプロジェクトに参加して、得るものがたくさんありました。自分で調べて作ってみるということを繰り返して、少しずつ分かることが増えていったのは良かったです。今ではツールを作って欲しいと言われたときに頭の中で構造が浮かんだり、ビジョンとして見えるような感覚がついてきたと思います。
H.A.
教えることも大事だけど、答えだけ教えてもらってもやり方は身につかないな、というのが自分の経験にはあるんだよ。忙しい中で細かいことを聞きにくいときもあったと思うけど、自分で積極的に学んで力をつけていってくれたことが、今後の成長にも大きく作用すると思うし、先輩としても嬉しい限りです。
また、プロジェクトとしてはSEにとって便利なシステムが構築できそうで、それは成果が出せたなと感じている。そのシステム化した部分は他のプロジェクトでも使えるものになりそうで、それも良かった。
D.H.
社内から出た改善プロジェクトですが、他の案件にも活かせるものが構築できるのだとしたらやった甲斐がありますね。
H.A.
あとは品質をどこまで高められるかというのがあるかな。今のままでも十分機能はするけど、これまでにはなかったシステムが作れたので、もっといいものにもできるのでは、とつい欲が出て細かいところも追求したくなってきている。時間がある限りの対応にはなるけど、より良いものに仕上げたい。あと少しの期間だけど、みんなで頑張っていきたいね。
困難な課題であってもエンジニアとしてプライドを持ち、仲間と協力しあい、誠実に挑み続けること。
ソルクシーズは前に進み続ける意志を持った、そんなあなたを待っています。