Investor Relations経営からのメッセージ

 2024年の年頭にあたり、新年のご挨拶を申し上げます。

 まず、このたびの能登半島地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と被災地の1日も早い復興をお祈りいたします。

 2023年度を振り返りますと、我が国経済は、新型コロナウイルス感染症に係る行動制限の緩和等に伴い、社会経済活動の正常化が進展し、回復の兆しが見られました。一方で世界的なインフレや円安の進行等による原材料価格や原油価格の高騰が続くなど、個人消費への影響が出ました。当社事業領域である国内IT業界における設備投資については、デジタルトランスフォーメーション(DX)関連のシステム需要が強く、総じて堅調に推移しました。
 このような中、当社においても、半導体不足による受注先送り等の外的要因も解消され、DX関連を中心に長期・優良案件の確保及びその着実な遂行に努め、売上高・利益ともに前年を上回るペースで推移しております。
 更に、当社は、DX推進の本格化等に備えた事業基盤の強化及び事業の拡充に向け、以下のような戦略施策を実施・推進しました。

 当社の中核となるクレジット領域においては、債権管理クラウドサービス「杯王on Cloud」がOKIのコンタクトセンターとの連携およびセイコーソリューションズの個人信用情報機関接続サービスとのパッケージ化など、個別クレジット事業者向けサービスの拡充に務めました。また、2022年度より参画した、SBIグループが中小企業のDX化を推進するサービス「SBI DXデータベース」に、「杯王on Cloud」を追加登録しました。
 グループ戦略においては、CASE領域におけるDX支援を手掛ける株式会社エクスモーションが、バルテス株式会社との業務提携により、ソフトウェア開発の上流工程段階でテストを繰り返すシフトレフトソリューションを構築しました。更に、ソフトウェアのテスト業務や品質管理を専門とする株式会社buboがグループに加わり、トータルコンサルティングの提供が可能となりました。
 IoT領域では、データ計測を得意とする株式会社イー・アイ・ソルがアナリティクスのトップ企業とパートナーシップを結び、自動車教習所向けをメインとする株式会社ノイマンはオンライン学科教習ツールの業界シェアを更に拡大しました。
 ChatGPTの台頭により注目を浴びているAI領域においては、株式会社エクスモーションがこれまでのソフトウェア開発上流工程のコンサルティングノウハウに生成AIを組み合わせ、要求仕様作成時のQ&AボットとAIレビューで構成するサービス開発に着手しております。当社においても、GPTコンテストを開催するなど革新的なアプリケーションやサービス開発に取り組んでおります。
 新たに進出した領域では、自治体向けDXとなる岡山県真庭市の「真庭DX戦略推進協議会」に参画しました。DXソリューションの提供や地元勝山高校の学生・同窓生向けeスポーツ講演の開催等を通じ、地域経済の活性化に寄与して参ります。

 当社は、SIビジネスとストック型ビジネスの両輪でお客様のビジネスを支援しています。SIビジネスではシステム企画、設計、開発、運用からインフラ構築まで、お客様のシステム構築・運用をワンストップでご支援可能な体制を当社グループ全体で構築し、更にストック型ビジネスとして、クラウドをはじめとする各種サービス・ソリューションを提供することで、お客様の様々なご要望に直接お応え出来るサービス体制を整えております。
 当社グループは、引き続き「FinTech」、「Cloud」、「IoT」、「AI」、「CASE」などの新しいDX関連技術・ビジネスに当社グループ全体で推進する方針ですが、これらのIT技術の進化には目覚ましいものがあります。当社グループだけでは足りないものを補うため、技術力、営業力のある他社との業務提携やM&Aなどの手法も積極的に活用し、スピード感を持って企業価値の向上に努めてまいります。
 今年度につきましても、皆様には引き続きご指導・ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

ソルクシーズグループ
株式会社ソルクシーズ 代表取締役社長 秋山博紀
    
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